いったい何番組配信しているのか。自分でも呆れることがある。ポッドキャストだけではなくブログやショート動画も含めてどう配信していこうか、いろいろ考えている時にこんなツイートが目に留まった。
#ポッドキャスト #podcast #音声配信
— 小宮京 | KOMIYAMIYAKO (@KkOoMmIiYyAa) July 1, 2023
配信者(パーソナリティ)の方に質問!
「あなたがいま関わってる番組、幾つありますか?」
私は今のところレクリだけです。…
「あなたがいま関わってる番組、幾つありますか?」
Re:creation Port.の小宮さんのツイートだが、自分自身にも聞きたい。問い詰めたい。だいたいパッと答えられない。重症だ。
「複数番組持っている方は、その取り組み方(頻度や特色の分け方、媒体、ポジション、活動の仕方)などもぜひ教えてほしい。」とあったが、正直なところやりながら、迷いながらやっていて、実際にいま整理し直している。少し前に自虐的にこんな記事も書いている。 →毎週配信するための方法
現在の取り組み方
番組を作った経緯や、シーズンが変わってどう変わっていったかなどを書くと複雑になるので、その辺りは省き、今現在の使い分けなどをまとめるのも良いかと思った。これまでの経緯を無視して、今どうなのかと。紹介しよう。
なお、Apple Podcastにて「…My cup of tea…チャンネル」としてまとめているのは10番組である。しかし、これが全てではない。まずは、この10番組を紹介し、そのほかの番組も取り上げよう。
番組のプロデュースやサーバーなどのインフラ部分のみで関わっているものは除き、自分の意志で作って、喋り手やディレクション、編集で関わっているものだけに限る。とはいえ、ほとんどが一人でやっているものだが。
1. My cup of tea
メインの番組である。2005年2月から始めている。シーズン3となっている。
自分でサーバーを用意し、更新システムも自分でカスタマイズして作っている。
配信頻度は不定期だが、スケジュールの固定化を目指しているところだ。
【更新頻度】: 本編を月2回程度(サブスク向けのボーナスコンテンツも月2回程度)
【フォーマット】:一人喋り・ゲスト収録
【編集アプリ】:Fission + Logic Pro
【1回の長さ】:1時間〜2時間
【録音方法】:ミキサーを通してダイナミックマイクで収録
【編集方針】:チャプター分けなどもしてガッツリと編集し、毎回2曲ほど曲も流している
【配信元】:自サーバー
この番組は自分のフラグシップモデルとして、機能などもできることはいろいろ試している。自前のサーバーで運用し、どこかに属する気はない。この番組があるからこそ、他にもいろいろできるので、自分のアイデンティティとも言える。
2. THE SOUNDTRACK // MY CUP OF TEA
Spotify for Podcastersから配信。Spotify向けにはMusic+Talkで音楽を流している。Spotify以外のプラットフォーム用に音楽なしのバージョンも用意。音楽なしには広告をつけるようになっている。
【更新頻度】: 週に3〜4回
【フォーマット】:一人喋り+音楽
【編集アプリ】:Spotify for PodcastersのiOSアプリのみ
【1回の長さ】:5〜10分のトーク+音楽
【録音方法】:Spotify for PodcastersのiOSアプリのみ
【編集方針】:主に不要部分のカットのみ
【配信元】:Spotify for Podcasters
「5〜10分のトーク+音楽」というのは、My cup of teaのシーズン1でのスタイル。iOSアプリだけで簡単にできるようになったので、このスタイルはTHE SOUNDTRACKで行うことにしたため、My cup of teaは長尺番組に変更した。
3. THE SOUNDSCAPE // MY CUP OF TEA
外歩きをし、周りの環境音も拾いながらiPhoneで収録している。My cup of teaのシーズン1が外歩きのスタイルだったので、その形式を引き継ぐものとなっている。
【更新頻度】: 週1回程度
【フォーマット】:一人喋り(外歩き)
【編集アプリ】:Fission
【1回の長さ】:10分〜30分
【録音方法】:iOSのボスメモで録音
【編集方針】:簡易編集し、音量調整をする程度
【配信元】:Acast
もともと14年間やってきた「外歩き」というスタイルの番組がなくなってしまったので作った番組。自分の原点でもあるスタイルなので、一番ポッドキャストらしいスタイルだと考えている。1エピソードの長さや内容などもバラバラと、周りの環境音とともにその瞬間を記録するものになっている。
この3番組が自分のメインの番組と考えている。メインの番組とサブ番組、そしてメインが長尺になったため、できなくなった外歩き収録をするための番組という感じだ。
4. 仕事に使える交渉術
メインの3番組がテーマを決めてない、一人喋りのフリートーク。対極的なものとして、番組としてのテーマを決め、分かりやすい日本語の番組名を付けたもの。テーマを絞った方が初速や反応が良いのではないかという仮説を確かめるために始めたもの。
【更新頻度】: 週1回程度
【フォーマット】:一人喋り
【編集アプリ】:Fission
【1回の長さ】:10分〜15分
【録音方法】:ミキサーを通してダイナミックマイクで収録
【編集方針】:簡易編集し、音量調整をする程度
【配信元】:Audiostart
自分の仕事に関連させた、テーマを絞った番組。Radiotalkで始めたが、Audiostartに移行して広告対象としている。
5. ポッドキャスト・インサイダー
10年くらい前に作った仕事用のポッドキャストが放置になっていたので復活させたもの。自分の仕事の中でポッドキャスト事業に絞った内容。通常回のSide-Aではポッドキャスト関連のニュースを紹介し、サブスク向けのSide-Bではポッドキャスト関連の話題を深掘りしたものを配信。
【更新頻度】: 週1回、Side-AとSide-Bを交互に配信
【フォーマット】:一人喋り(Side-AではAIの読み上げも利用)
【編集アプリ】:Logic Pro
【1回の長さ】:20分程度
【録音方法】:ミキサーを通してダイナミックマイクで収録
【編集方針】:AI読み上げのソフトで音声を作成し、Logic Proで聴きながら録音・編集
【配信元】:Audiostart(Side-A)、Apple Podcasts Connect(Side-B)
無料で聴けるSide-AとApple Podcastsで聴けるSide-Bを組み合わせての配信。Apple Podcasts Connectの機能をフルに使っての配信を試み、Substackでも情報を発信するようにしている。
6. 名古屋ニュース「Alive」
ホストを立て、自分はディレクターに回ってのフォーマットとして作った番組。ニュースカテゴリをやってみたかったというところもある。
【更新頻度】: 週2回
【フォーマット】:2人で配信(自分はディレクター)
【編集アプリ】:Logic Pro
【1回の長さ】:15分〜20分程度
【録音方法】:リモート収録(Podcastle)
【編集方針】:リモート収録なのでズレが多いのをできるだけ修正
【配信元】:Audiostart
レギュラーで複数人行う番組がなかったので作ってみたもの。ネタ探しや原稿、編集など話す部分をいろいろやっている。一人喋りに比べて労力が大きいのを実感している。
7. IN THE TEA-BOOTH (ビデオ・ポッドキャスト)
Spotify限定になってしまうビデオポッドキャスト。他のプラットフォームでは音声のみが配信される。ビデオはYouTubeにもアップするようにしている。1週間の配信のまとめを話す内容。
【更新頻度】: 週1回
【フォーマット】:一人喋り
【編集アプリ】:CapCut(Mac版)
【1回の長さ】:15分〜20分程度
【録音方法】:QuickTime(ビデオ収録)
【編集方針】:無音部分のカットくらい
【配信元】:Spotify for Podcasters
Spotifyでビデオポッドキャストができるようになったので作ってみた感じ。1週間のまとめ的な内容なため、他の番組のことも話しているので、告知用としてnoteやstand.fm、余力があればショート動画の切り抜きを作ってTikTokやInstagram、YouTubeなどにも投稿している。
8. TEA BREAK ポッドキャスト
毎回、違うメインパーソナリティを迎えて配信する番組。自分はディレクターとしてサポートのみ。メインパーソナリティの応募があったときのみ配信する。
【更新頻度】: 不定期
【フォーマット】:メインパーソナリティを迎えての配信
【編集アプリ】:Logic Pro
【1回の長さ】:1時間
【録音方法】:リモート収録(Riverside.fm)
【編集方針】:ラジオ番組っぽい感じに編集
【配信元】:Audiostart
応募があったときのみ配信しているので、現在はほとんど配信していない。音声は動画化してYouTubeにもアップしている。(ここまでの番組も、名古屋ニュース以外はYouTubeにもアップしている)
9. 著作権の時間(更新停止中)
「仕事に使える交渉術」と同様、テーマを絞って分かりやすい番組名にしたもの。寄せられた質問に答えるようなものにしていたが、質問があまり集められなかったので更新を止めてしまっている。
【更新頻度】: 更新停止中
【フォーマット】:一人喋り
【編集アプリ】:Logic Pro
【1回の長さ】:10分程度
【録音方法】:ミキサーを通してダイナミックマイクで収録
【編集方針】:簡単な編集
【配信元】:Firstory
Spotify for Podcastersで配信していたが、Firstoryというサービスに移行したまま、更新は停止している。
10. …My cup of tea… Legacy(アーカイブ)
メインの番組「My cup of tea」のシーズン1のアーカイブ。過去、いろんなサーバから配信していたものをSpotify for Podcastersに移行しているが、まだ全ての移行ができていない。
【更新頻度】: 更新終了
【フォーマット】:一人喋り
【編集アプリ】:Audacity + GarageBand
【1回の長さ】:10分〜20分程度
【録音方法】:iPhoneの録音アプリなど
【編集方針】:音声を簡単に編集し、楽曲や音楽を重ねて完成させる
【配信元】:Spotify for Podcasters
サイト上から消えた音声などもあるため、ローカルに残ってないか探しながらアーカイブとして少しづつアップロードしている。
ここまでが、Apple Podcastsの「…My cup of tea…チャンネル」としてまとめられているもの。
その他は、実験的にCallinというサービスでポッドキャスト配信もしている。stand.fmもアカウントがあり、ライブ配信やIN THE TEA-BOOTHの音声をアップしたりする予定。
また、「日本ポッドキャスト協会ニュースレター」のポッドキャストも管理をしており、Substackというサービスからポッドキャスト配信している。そのほか、過去に配信し、更新終了した番組もいくつかあるが、現在動いているものとしては、stand.fmも入れると11番組というところだ。
個人としては動いているのとしては、8番組となる。週に少なくとも10本の配信となっている。改めて書き出すとこれで良いのか迷ってしまうものがある。