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ポッドキャストは日本でもブームが来るの? 今度の動向は?

  • 2019年7月 2日
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日経 XTECH でポッドキャストのニュースが出てた

日経 XTECHにて「今、ポッドキャスト(Podcast)が熱い──。」という記事が出ていた。

ポッドキャストが熱い、10年ぶりブームに見る音声コンテンツ最新事情

これまで Apple がデファクトスタンダード(業界標準)であった Podcast であるが、昨年は Google が Android用の公式アプリをリリースし、今年に入りSpotifyが戦略として重要視している影響で、このところ日本でもニュースが増えてきた気がする。

ポッドキャストとは?」で書いたように、PodcastはAppleが作り出したサービスではないため、これまで牽引する企業が不在だったのがイマイチ普及しきれなかった原因だと考えている。そして、YouTubeなどの動画サービスが台頭してきた時期が重なったため、大きく普及しきれなかった感じがある。

ただ、日本でのポッドキャストの状況を見る限りでは、一時の盛り上がりが去った後は大きく成長するわけでもなく、現状維持で粛々と続けているという印象だった。
ポッドキャストが熱い、10年ぶりブームに見る音声コンテンツ最新事情

全体的な印象では、現状維持というよりは、徐々に衰退。ニュースの量もどんどん減っていき、2〜3年前までは日本ではほとんどニュースに取り上げられることはなくなっていった。ただ、不思議なことに、配信者の数は大きく変わらない印象だった。 昔から配信している番組が、徐々に更新されなくなっていくものも多かったが、新たに始める人も一定数いて、全体としては大きく減ってない印象。明確なデータはないのだが、個人的に観測してきた見解だ。 それが、この1〜2年は配信者が増えているようにみえる。探してみると思ったより番組が多い。表立ったニュースはまだ少なく、最近増えてきたかな程度なのだが、水面下ではすでに変化が起きているのではないだろうか。

コンテンツクリエイター向けのクラウドファンディング

Patreonというサービスについても言及があった。

パトレオン(Patreon)というコンテンツクリエイター向けのクラウドファンディングには、リスナーが毎月一定額を支払ってポッドキャスターを応援する、ポッドキャスト向けの集金スキームが用意されている。
ポッドキャストが熱い、10年ぶりブームに見る音声コンテンツ最新事情

このPatreon、2014年2月のデータでは、利用者の半数がYouTubeなどのビデオ製作者、いわゆるユーチューバーで、残りがウェブコミック作者とポッドキャスト作者だったよう。 しかし、いまサイトに行って、クリエイターとしてページを作成しようとすると、選択肢の一番上が「Podcasters」になっている。

Patreon

そこで実際にページを作ってみたが、予想以上にポッドキャスター向けの機能や情報が用意されている。海外のポッドキャスターが利用していることも頷ける。Patreonだけで会員向けのポッドキャストの配信も可能だ。

Patreonの機能なども使いながら情報を発信していきたい。当サイトの運営もPatreonでの支援を期待したいので、よろしければ毎月1ドルのチップ感覚の寄付をお願いしたい。

https://www.patreon.com/potaufeu

本気度がすごいSpotifyの影響が大きい

昨年、Googleがポッドキャスト業界に参入するといったニュースも大きかったが、Googleという企業はなんでもテクノロジーで解決したい会社だ。確かに、検索でポッドキャストが探しやすくなるのはありがたいが、ポッドキャストの情報はApple用に書かれたRSS情報を利用するなど、合理的だがいまいち第三者的だ。

一方、Spotifyの力の入れ具合は違う。完全に戦略として本腰を入れている。
https://www.motleyfool.co.jp/archives/4248

音楽配信サービスとしては老舗であるが、赤字経営が続いていた。そんな中、AppleやGoogleを始め、音楽配信サービスに乗り込んでくる企業が増えてきた。

そんな状況のなか、Spotifyは昨年、今後の戦略では「海外展開と非音楽カテゴリへの横展開」を掲げている。

そして、2018年の第3四半期に、創業以来の初黒字化となったのだが、再度赤字になることを恐れずに、ポッドキャスト関連企業を3社買収している。日経 XTECHにも書かれていた、Gimlet MediaとAnchor、そして少し後にParcast。2ヶ月で3社買収し、あっという間にGoogleを抜いて業界2位となっている。

また、2017年に買収していたポッドキャストのソフトを作っているSoundtrapの無料利用のストレージ容量を無制限にしている。Soundtrapは、本来は音楽制作サービスだが、Podcastの作成もでき、Spotifyへの配信が簡単にできる。(追記:Spotifyへの配信は月額11.99ドルのStorytellersの契約が必要のようだ

Soundtrap

とにかく、本気度がすごい。

Spotifyで探せる番組は申請制なので、AppleやGoogleより少ないが、Spotifyオリジナルの日本のポッドキャスト番組もある。とにかく、本気度が見えないAppleよりも期待ができる。ポッドキャスト業界を引っ張っていってくれるとしたら、Spotifyだろう。

なお、Appleが「iTunes Podcast」を「Apple Podcast」に命名変更したときは、Podcastを「Apple Music」に取り組み、Apple Musicユーザーの満足度を上げながら、有料Podcastにも取り組むと思っていたのだが、実際は別アプリとなってしまった。

有料Podcastは難しいだろうが、音楽配信とポッドキャストの融合はSpotifyがうまく実現してくれたと言える。日本ではまだ未対応だが、音楽とポッドキャストをミックスしたプレイリストの提供も開始している。
https://jp.techcrunch.com/2019/06/15/2019-06-12-spotify-launches-your-daily-drive-a-personalized-playlist-that-combines-music-and-podcasts/

Appleの動向次第だが、キーとなるのはやはりSpotifyか

Appleはパブリックベータ版をリリースしたMacの最新OSで、Podcastを独立したアプリにする。実際にパブリックベータ版を利用してみたが、機能よりもニューリリースと注目作品などで見られるやる気のなさが目についてしまう。

日経XTECHの中でも次のようなコメントがあった。

ポッドキャストプラットフォームの老舗として最大級の規模を誇るのはアップルの「Podcast」だが、お世辞にもサービス向上に注力しているとは言い難い。ただ、2019年秋登場予定のmacOS CatalinaではPodcastが独立したアプリになることから、Spotify対抗で何らかの施策を打ち出してくるのでは、という希望的観測を抱いている。

これは、まさしくその通りなのだが、しかし、これまで動向を追ってきた印象では、希望的観測が希望的なまま終わる可能性の方が高い気もしている。

なので、今はSpotifyに大いに期待しているし、日本でのポッドキャスト普及にもSpotifyの影響は大きいのではないかと考えられる。

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