
ビッグポッドキャスティングと独立系ポッドキャスティング

JAPAN PODCAST AWARDS 2019 ノミネート作品発表があり、ノミネートや推薦作品に選ばれた喜びの声や、リスナーからのお祝いの言葉なども聞こえてくる一方、選出方法や結果に不満の声なども目にします。(あまり内容までは見聞きできていませんが)
個人的には、期待していなかったとはいえ選ばれなかったガッカリ感やモチベーションの大いなる低下はありつつ、それでも話題は増えたので感謝の気持ちもあります。手放しでとは言いにくいですが。
ただ、中には大いに憤りを見せている方もいるようです。(申し訳ないけど内容は確認できていないです)
ただ、こういうのは日本だけでは無いようです。アメリカでも同じような動きがあるようです。
ポッドキャスト版のオスカー?「ゴールデンマイク」賞が2021年から発表、でお伝えした通り、アメリカではポッドキャスト・アカデミーの設立やゴールデンマイク賞の発表がありました。
これに対して、憤りを表している人が少なからずいるようです。
英語の記事なので、正確に理解できていないかもしれませんが、このポッドキャスト・アワードが、ポッドキャスト業界の企業や専門家による組織で構成されていますが、会員制で不透明なところも問題のようです。
ポッドキャスト界は大きく2つに別れるとしており、収益化や広告を目的とした「ビッグポッドキャスティング(Big Podcasting)」と、収益化を中心としない「独立系(independents)」のポッドキャストです。
日本でも、最近、何だか音声コンテンツが話題になってきたと思ったら、大きな企業がアカデミーを始めた。しかもプレスリリースで、「日本初のポッドキャストアワード」などと出てしまっているのも、古参ポッドキャスター の癇に障るところがあると思います。( https://storywriter.tokyo/2020/02/17/2753/ など)
過去にありましたからね、ポッドキャストのアワード。
アメリカでも同様です。
10年以上前から独立系として儲からないながらに、違うものをモチベーションにやってきたポッドキャスター たちにとって、ポッドキャスト・アカデミーの設立に期待する一方、いや「Podcasters Hall of Fame」や「People’s Choice Podcast Awards」があるじゃないか。と思っちゃうわけです。
そりゃ、大きなビッグプレイヤーが関わることで、メディアからの注目度も集まるでしょうし、それはそれでいいんですが、古くからやってる独立系のポッドキャスター としては、侵害されたという気分になってしまうのも理解できます。
私自身、ポッドキャスト番組のプロデュースや配信システムの構築で仕事にしている一方、日本でのポッドキャストの成り立ちをずっと見ていて、今でも個人配信のコミュニティに加わって楽しくやりとりしてるので、この記事の記者のように「ビッグポッドキャスト」と「独立系」のどちらにも関わりがあり、どちらの気持ちもわかってしまう立場です。なので、妙に共感して読んでしまいました。
アメリカでは、2004年〜2014年の約11年間は苦労して、みんなでどうやったらポッドキャストが盛り上がるかなどの話をしながらいろんな活動をしてたのに、ヒット番組が登場したら急にビッグプレイヤーが参入してきて、広告市場は増えて、ポッドキャストのリスナーは増えたけど、2015年以降には企業にどんどん侵略されていった気分になり、アカデミーの設立で自分たちが盛り上げるんだ、と言われても引っかかりますよね。
日本の場合、2005年がスタートといってもいいでしょう。2005年から2019年まで不遇の15年間といっても過言じゃないのですが、ここで急に「日本初のポッドキャストアワード」といって、古くからコツコツやっていた者にとっても、「ビッグポッドキャスティング」の基準で審査される立場。そんな感じがしてしまいます。(実際は、そんな気持ちで審査していないであろうけど、けれども、というところです)
そして、アメリカでは「International Podcast Association」という団体が終了したようです。この団体が、最大の失敗だったようですね。私は失敗だとは思わないですけど。重要な調査も発表してます。
the edison/adm consumer attitudes to podcast advertising study
ユーザーの生の声と、独立系企業、ベンチャーキャピタル支援のスタートアップ、ビッグポッドキャスティングが参加しての取り組みだったようですが、長続きしなかったようですね。やはり違う目的の団体が一緒に行うのは理想ではありますが、困難なようです。
さて、日米の違いなく、大きな動きがあるとその功罪は出てくると思いますが、それは仕方がないこと。おそらく、JAPAN PODCAST AWARDS も今後は独立系などの意見にも耳を傾けて改善していく必要はあると思いますが、逆に採り入れ過ぎても失敗の元になると思います。
独立系としても、逆らったって仕方がないので功罪の功のほうに目を向けて、乗っかれるところは乗っかったほうが幸せなんじゃないかと思います。
まあ、文句があれば、スポンサーなどに気を遣わず好きなことが言える自分のポッドキャストでぶちまけてしまえば良いんじゃないかなと思います。


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